支援学校の高等部になると、カナたち肢体不自由部の生徒は卒業後に行く生活介護施設への実習がはじまります。
今年も前期・後期で実習をさせていただきました。
手厚く保護された支援学校という環境から外への世界。
障害をもっている大人の人たちの中に入るとき、子供も親の私も緊張がありました。
どこか、「まだ支援学校に通うことが出来る」という甘えのようなものがあることに気づきました。
まだ、卒業したくないー。(まだ、あと一年ありますが^_^;)
そんな気持ちが出てきました。
カナがそのうち、障害児ではなく障害者と呼ばれるオトナになる、というのがどうもピンとこなかったのです。
その生活介護施設ですが、今ではたくさんできて『選ぶ』ような時代になってきました。
いろいろな施設のメリットデメリットを挙げて、カナの通うところはどこがいいかを検討していきます。
そんな中。
先日、ある施設の立ち上げまでの歴史を教えてもらいました。
一冊の本にまとめられていました。
施設の立ち上げはまだほんの18年ほど前の事。
カナが生まれる直前。
その頃はまだ特別支援学校ではなく養護学校と呼ばれていて、高校卒業後は家で過ごすか施設に入るか。
現在のように卒業後にすすむ毎日通える生活介護施設はほぼなくて。。。
その本には「卒業後は老後っていわれるけど・・・」とあるお母さんの言葉が記されていました。
卒業後は老後。
まだまだ若い歳に、「老後」って言われるなんて。
一体どんな生活を強いられてたんだろうと思います。
生活介護の実習に行けること。
卒業後に毎日通える場所があること。
楽しむ生活が家以外にもあること。
どれも当たり前に思っていたけど、その場所を作ってくれた先輩のお母さん達がいたことは
本当にありがたいと思いました。
卒業までまだあと一年と少しありますが、
たっぷり学校生活を満喫してもらいたいと思います。
2コメント
2016.11.28 08:19
2016.11.27 05:33